不気味ですか?
私の家は朝日新聞をとっています
私としては、ちょっと引っかかるところはあるのですが
私の叔父、父の弟が朝日新聞の記者だったこと
その伯母、父の妹の息子
つまり、私のいとこが朝日新聞の記者のこと
それに、父はジャイアンツが嫌いなので
「頼まれてもよみうりはとらない」と言っていることもあり
なんとなく、朝日が続いています
それに、朝日の連載小説や
連載エッセーなどには面白いものが多く
読みごたえがあることも確かです
とりわけ楽しみにしているのが
月に一度連載されている
瀬戸内寂聴さんのエッセーです
ですが、昨日掲載された、コロナについて書かれたエッセーには
どうしても違和感がぬぐえませんでした
特に、今の状況に関して
「自由に相撲にも、野球にも、観劇にも行けない
何もするなと言われている
戦時中とはまた違った不気味さがある」という
内容のことが書かれていたのですが
この部分には、かなり強く、引っかかりを感じました
今現在、不気味ですか?
経済が回らなくて、不安というならわかります
失業や倒産をなんとかしてほしくて
焦る、というのもわかります
ですが、不気味でしょうか?
実を言うと、私は少しも不気味さなどは感じていません
確かに、自粛警察の問題やら
帰省客の車が傷つけられたり、ということは
目立っていますが
「人と違う行動」をするとはじかれるのは
何も今に始まったことではなく
「出る杭は打たれる」ということわざが示す通り
おそらくは、私が生まれるずっと前
多分、ことわざのできた江戸時代あたりから
日本の社会の習性だったのではないかと思っています
この「同調圧力」を
寂聴さんが以前から、おかしい、とか、強すぎる、と
言っていたのなら、まだわかるのですが
今になって急に、「不気味」と言い出すのには
少し引っかかりを感じます
それに、気に入らない個人に
匿名の多数派がいやがらせをするというのは
そっくりそのまま、学校や職場の「いじめ」の構造そのもので
現在の自粛警察が「不気味」というなら
今までずっと続いてきた
「いじめ」や「パワハラ」も「不気味」なはずです
寂聴さんは確かに、いじめを擁護するようなことは
一言も言ってはいませんが
いじめやハラスメント撲滅の旗振り役、というほど
積極的な発言もしていません
それが、今回の騒ぎだけを特別に取り上げて
「不気味」と呼ぶのは、ちょっと違う気もしています
それに
相撲も野球も観劇もできない、とのことですが
私はコロナ騒ぎの起きる前から
相撲も野球も観劇も、できませんでした
お金が無くて
大好きでしたが、
相撲のマス席は10万円します
おいそれと行かれるようなところではありません
それでも、テレビ観戦でもよく見えるから、と
自分の気持ちに折り合いをつけていました
たいていの人はそうだったのではないかと思います
つまり、コロナ前の社会はコロナ禍の代わりに
お金がないことで
「何もするな」と言われていた
しかも、お金がないことは
自分のせいではない場合にまで
「自己責任」と言われる、
冷たい社会だったのではないかと思います
私は、コロナ禍の時代は
「考え直す」時代ではないかと思っています
外に出ていく期間ではなく
自分の内側を見つめなおし、
今までの生き方や、価値観を考え直す
コロナ以前の「勝ち組」「負け組」と
人を二つにわけ
「負け組」は自己責任だ、もっと頑張れと
冷たく突き放すのではなく
ましてや、人を生産性や、収入といった
経済面で判断するのでもなく
もっと新しくて、もっと暮らしやすい
「価値観」を作り出す時期だと思っています
何を大切にするのか、どんな時間の使い方をするのか
この先、どんな人と付き合っていくのか
少なくとも、私は
この時期を「コロナ後の生き方について考える時期」に
していきたいです
外出ができないこと = 何もできないこと ではなく
今まで、なんとなく、うっとおしくて後回しにしてきたことに
きちんと正面から向き合って
たっぷりとする時間にしていきたいです
さて、今日の支出ですが
さすがに、食料品は十分なので
スーパーには行きませんでした
その代わりに行ったのが、病院です
天候不順のせいで、気温の上下がひどく
この真夏に、季節外れのぜんそくの発作が
始まってしまいました
診察と薬の代金です
消費 1860円
残枠(8月15日まで)
消費 4639円
コロナ支援 3300円
投資 6600円
プール貯金 27928円
臨時収入残額 18250円
ゼイタク費 7848円
電子レンジ購入積立 20000円
冷蔵庫購入積立 20000円
定年後用貯蓄 122万
目標残額残 878万
文学つながりで、ひとこと
戯曲の中に、こんなセリフがあります
俺はたとえクルミの殻の中に閉じ込められても、
無限の宇宙を支配する王者だと思っていられる
これを見つけたときには、
思わず大きくうなずいたものです
外出をする、うんぬんが問題ではありません
精神の自由さ、壮大さ
ハムレットほどではなくても
せめて、自分の未来を支配する賢者、になりたい
これが、当面の目標です