やっと手に入れました
今朝、新聞の一面をめくったら
二面の下の方に、大きく広告が出ていました
文庫本、しかも、もう何十年も前に出版された
古い本の広告です
そして、この本は
実は、私が読みたくて読みたくて
数件の本屋さんを探したあげく
とうとう品切れで手に入らず
ネットの書店でも在庫なし
仕方なく近所の本屋さんに注文して
届いたのが昨日の夕方
日曜日は不要不急の外出は控えて
今日、仕事の後で受取りに行って
ついさっきまで、読みふけっていた本でもあります
それは
「ぺスト」
カミュと言えば、「異邦人」が一番有名です
例の、無差別殺人をしたあげくのはてに
裁判官に殺人の動機を聞かれて
「太陽のせい」とこたえる、あれです
高校くらいの頃に読んで
どうにも訳が分からず
あまりのわからなさに、カミュじたいを
読まなくなって数十年後
もともとは、NHKの「100分で名著」という番組
25分の番組を月に四回
合計100分で、名著を紹介し
その内容を解説する、という番組で
かれこれ三年くらい前に、この「ベスト」を
取り上げており
それがあまりに面白かったため
初めてカミュに興味を持ったのですが
ついつい、純文学は、おっくうで
手を出さずにいたのですが
今の状況が、この、数十年前に書かれた
「ベスト」と非常に似ているので
不意に、思い出しました
番組の中でも、かなり充実した内容だったのですが
解説者が
これは、原作の百分の一くらいの内容だから
ぜひ、原作を読んでほしい、と言ってたことも思い出しました
私もまだ、読んでいる最中なので
途中までのあらすじを簡単にまとめると
アルジェリアの、平凡な町
植民地らしく、金銭第一主義で
みな、はたらいてお金を貯めることしか興味がない街
ここで、突然、ネズミが町にあふれだし
泡を吹いて苦しんで大量に死んでいく
最初は何が起こったのかわからなかったけれど
最初に気付いたのは、どこにでもいそうな町医者と
その先輩の、年老いた医師
信じがたいが、これはペストではないか、と二人は話します
ところが、町の医師会は
まだペストかどうかわからない
ペスト宣言は影響が大きすぎる、と
どうにも煮え切りません
ところが、どんどん感染が拡大し、
死者が次々と出てくるようになると
もう、ペストであることは隠しきれなくなります
そして、それがはっきりと確定したとき
本国から指令がきます
「ベストを宣言し、町を封鎖せよ」
こうして、アルジェリアの小さな町はロックダウンされる、
ここまで読みました
なるほど、今の状況ととてもよく似ています
特に、行政のもたつき具合などは
まさに、今の政府と重なります
ですが、これだけの本ではなさそうです
ここで描かれるのは、(まだ読んでいませんが)
おそらくは、都市のロックダウンと大量の死者という
極限状態に置かれた人々が
どう生きていくか、
自分で自分の生き方を選び取っていく様子、
そうなっていきそうな気がします
本は嫌いではありませんが
読んでいるものの、そもそものレベルが
相当違っていて
一ページを読むにも、かかるエネルギーが全然違います
なんというか、
いままでシェーキーズのピザを食べていたところに
鮒ずしを一切れ突きつけられたような印象です
おもしろい、間違いなくおもしろいのですが
文字通り、本と格闘して
少しずつ、少しずつ読み進めています
ただ、間違いなく言えることは
これは、名著です
なるほど、どこの本屋さんでも売り切れるわけです
ゴールデンウイークの時間を全部、使い切って
格闘するだけの値打ち、あるいは、それ以上の値打ちはあります
ぜひともおすすめです
さて、今日の支出ですが
頑張りました
駅から家に、まっすぐに帰宅
お金を使うところには寄り道をしなかったので
今日もノーペイデイが達成です
したがって、予算は昨日の通りです
残枠(4月28日まで)
消費 447円
コロナ支援 1700円
投資 4605円
プール貯金 17629円
臨時収入残額 18250円
定年後用貯蓄 39万円
目標残額残 961万円
あと一日で
いよいよ、前期の〆日です
ここまで来たのですから
なんとか、買い物も控えて
消費も黒字でまとめたいところです
