私の選ぶ、今年の絵本大賞
もともと本は大好きです
子供のころから、友達の誕生会に呼ばれても
本棚に面白そうな本があると
ちょっと読ませてもらっているうちに
つい読みふけってしまい
友達を怒らせるという悪い癖がありました
大人になって一番うれしかったことは
予定のない休日に
一日図書館に行って、本を読みふけっても
マンガ喫茶に行って
気になるマンガをシリーズ全巻、一気読みしても
ノープロブレム、ということです
マンガも
大勢の人が面白いというものは
どれを呼んでも、それなりに面白かったです
ただ、あまりにも数が多すぎて
どれを読んだらいいかわからなくなってきたので
この頃は、手塚治虫賞の受賞作から読むようにしているのですが
これがまた、大賞に輝くような作品は
どれもこれも10巻を超えるような
堂々たる大作で
一日では読み切れないようなものも増えてきました
それに、私は絵は下手でも気にならないのですが
絵がグロテスクな作品はどうしてもダメで
今はやりの「鬼滅の刃」も
あまり好きにはなれませんでした
私の好みは
日常+αのロマンやイリュージョンがあって
あまり毒のないもの
どちらかといえば、「ほっこり」系です
作品としては
「おじさまと猫」や「ピアノの森」「大家さんと僕」などですが
ふと、気づきました
この系統なら、何もコミックで探さなくても
「大人向けの絵本」で探せばいいのではないか
そう思って、勤め先の近くにある
絵本専門店を一度覗いてみたところ
これが、大ヒットでした
この頃の絵本は
たとえ乳幼児むけでも
絵がとても凝っていたり、仕掛け絵本になっていたりと
大人が読んでも、面白いものが多いです
高年齢向けになってくると
絵もストーリーも、完全に大人の鑑賞に耐える
というよりも
大人でもはまってしまうほどの
見事な作品が多いです
たいてい、特に凝った仕掛け絵本でない限り
一冊1500円くらいです
私は、毎月一冊
猫の出てくる作品で
絵かストーリーのどちらかが特に気に入った本か
絵とストーリーの両方が
八割以上気に入ったものを買ってきて
予定のない休日に、お気に入りの紅茶をいれて
ゆっくりと眺めるのを楽しみにしているのですが
毎年、12月に、今年のベスト絵本大賞を決めます
どれも気に入った本ばかりで
結構、迷うのですが
今年は、これにしました
「サンタクロースのしろいねこ」です
実は、本屋さんのクリスマスコーナーで見つけたとたんに
完全にひとめぼれしました
猫の絵の美しいこと
毛並みのふわふわ感に始まって
クリームパンのような手の形
それに、何より猫の特徴の、澄みきった瞳
……絵具は透明ではありませんし
白い紙に描いているわけですから
物理的には、「透明で済み切っている」など
ありえないのですが
この本の猫の瞳は、どこにも濁りのない
完璧な透明です
どうやって描いたのだろうと、心底不思議に思います……
猫の挿絵だけでも
猫好きのハートを、グッとわしづかみです
もう一つおまけに
猫好きなら、猫の猫種まで特定できるくらいに
正確に、精密に描き切っています
ここも、私的にはポイントの高いところです
……間違いなく、ノルウェージャンフォレストキャットですね
サンタはもともと寒い国の人(?)なので
飼っている猫も
単に、色や見た目だけではなくて
北欧に特有の猫種を選ぶという
こだわりまで見えて、まさに脱帽です……
本の中身も、念のためパラパラとめくり
あまりの見事さにうなりたくなってきました
著作権の関係で、中の写真は上げられないのだそうですが
どれも非常に精密に描かれていて
まるで、極上のクリスマスカードを集めて
絵本を作ったような感じです
もともとが、
出版社のアートディレクターが初めて作った本、というだけあって
……きっと、アートディレクターが
「こんな絵本が欲しいわ
私が見ても満足できるような
アートな絵本」と思いいれを込めて作ったのでしょう……
こんなに美しい絵本は、
今まで見たことがありません
ストーリーは、
サンタの服の中にもぐりこんだ白猫のスノウが
きらめく夜景にみとれるあまり
サンタのそりから落ちてしまい
町の中を歩き回って
飼い主のサンタを探すけれど
町の中で見つけたものは
サンタの人形だったり、サンタコスの店員さんだったり
もうサンタさんに会えないのかな、とあきらめかけたときに
本物の飼い主のサンタさんが
スノウを見つけて、迎えに来てくれるという
クリスマスと、猫の迷子
……猫の脱走や迷子は
「猫あるある」で
飼い主さんの一番の心配のネタです
わが日本には、迷子になった猫が
家に帰ってくる、というご利益のある
その名も「猫返し神社」というのがあるくらいです……
きれいなものと、猫が好きな人には
両方のツボをギュウギュウと押されるような
圧倒的な魅力です
しかも、この、スノウがさまよっている場所が
明らかにニューヨークです
国連の前のスケートリンクのイルミネーションや
五番街らしきショーウインドウなどが
幻想的な雪景色と、きらきらした夜景で描かれます
本の帯には「大事にしたい宝石のような絵本」とありましたが
これは、決して大げさではありません
白猫スノウと一緒に
クリスマスイブのニューヨークに旅行に行き
一緒に夜の街歩きをしているような気分になってきます
まさに、眼福、目の保養
これに、古いジャズで、クリスマスキャロルなどかけていれば
まさに、至福のひと時が過ごせます
「私の絵本大賞」には
私が勝手に副賞をつけています
副賞は、もう一冊、同じ絵本をお買い上げして
これを、「ブックサンタ」というボランティア団体に送ってもらいます
……私の通勤の途中に
「ブックサンタ提携書店」というのがあり
ここで本を買い、レジで「ブックサンタをお願いします」といえば
書店がボランティア団体に送る手続きを全部やってくれます
本当にお手軽です
ボランティア団体は
リストでマッチングして、その本が好きそうな子供を選び
クリスマスイブに、サンタコスで、
サンタになり切って
絵本のプレゼントを渡しにいってくれます……
本の売り上げが、一冊上がって本屋さんもハッピー
私も、「見て見て、この本きれいでしょう」と
まだ見ぬ誰かに自慢できて、ハッピー
絵本を送ってもらえる子もハッピー、と
登場人物全員がハッピーです
ブックサンタはともかくとして
きれいなものの好きな人
雪景色や、夜景が好きな人
猫が好きな人、には
絵本というより、ビジュアルブックのような感覚で
ぜひとも、おすすめです
さて、今日の支出ですが
帰りが少し遅くなってしまったので
お惣菜を買って帰りました
本と、食費で少し予算がかさみましたので
明日はノーベイデイにして
バランスを取ろうと思います
支出
消費 1582円
予備費 (本) 1500円
残額(12月15日まで)
消費 13799円
コロナ支援 2000円
(キャリーオーバー 33700円)
投資 1400円
予備費 2500円
家管理費積み立て 2千円
自分ボーナス残額 5602円
貯金総額
プール貯金 23000円
自分小遣い 1421円
家管理費積み立て 4万4千円
定年後用貯蓄 389万0千円
目標残額 1611万0千円