老活、始めました~貯金目標・定年までに2000万~

55歳、手取り23万のバツイチシングル女子が、定年までに1000万の貯シングル女子が、定年後の「人生の放課後」を楽しく生きるための準備をします。家計簿は毎日公開、定年までに2000万円かくほするのが目標ですが、お金を使わずに楽しく暮らす方法も提案します。

大河ドラマ・鎌倉殿の13人・レビューと感想 第12回 幼馴染の絆

一週間って、早いなあと

いつも思うのが、大河ドラマのレビューを書くときです

毎日毎日、これだけは書きたい、ということがたまってしまい

いつの間にか、金曜日だの土曜日だのと

トンデモナイ曜日になっている

本当に、毎日早くてたまりません

 

さて、ドラマの内容のほうですが

頼朝の浮気を咎めた政子と、その義理の母、りくが

逆ギレした頼朝に怒鳴り散らされ

その場にいた、田舎おやじ・時政に

「俺の大事な家族になんという口のききかただ」とブチ切れられ

一度はブチ切れたものの、正気に戻った田舎おやじ・時政は

もう、何もかも嫌になった、と、伊豆に戻って百姓仕事をする宣言

妻のりくと二人で、さっさと荷造りをして

本当に、伊豆にもどってしまいました

 

田舎おやじ・時政は、妻のりくに詫びます

りくが京都出身で、いつかは京都に帰りたいのだとわかっていて

夢をつぶしてしまった、と、しょげ返っています

りくはそれに対して

私をかばってくださったお姿が、凛凛しゅうございました、と

暖かい笑顔で返します

 

……いいですねえ、本当にいいシーンです

  私は、田舎おやじ・時政を見ていると

  「男のかわいげ」という言葉を思い出して止まりません

 

  「かわいげのある男が一番」というのは

   もともと作家の田辺聖子センセイが言っていたもので

  田辺聖子センセい、いや、私の世代で言うと「お聖さん」は

  「こんな男、いかがです?」と言いたくて

  小説を書いているようなもの、なのだそうです

  それでいて、「男のかわいげ」を言葉で説明しようとすると

  いつも失敗する、とも書いていました

 

  具体例ならわかるのだそうです

  愛する女を喜ばせたくて、レストランの紹介記事を切り抜いて

  財布の中に入れている男だとか

  面白い話をきいて、愛する女ならどんなに笑うだろう、

  話してあげるのが楽しみで

  小雨の中を、速足で歩くのでは足りず

  とことこと、小走りになっている男とか、だそうです

  ちょうど今

  「お聖さん」を朝ドラにした「いもたこなんきん」の

  再放送をやっています

  そこで出てくる、「お聖さん」の旦那

  俗称「カモカのおっちゃん」が、本当にこの「かわいい男」です

 

  その「カモカ」に勝るとも劣らぬ、「かわいい男」が

  この、時政です

  いなかくさくて、素朴で、どこか水が漏れたようで、

  あまり優秀ではないけれど

  優秀な息子や、出世した娘を、えらいものだと感心しつつも可愛がり

  年下の奥さんにはべたぼれしている

 

  しかも、その奥さんが

  夫をうまく操縦して、故郷に錦を飾りたがっている

  そこまでわかっていて、たいしたことでもないからと

  お尻にしかれている 

  ムンムンするくらい、可愛げのある男です

 

  それに、その奥さん、りくもいい

  自分の夢がつぶれたこともわかっていて

  うれしゅうございました、と笑顔を見せる所など

  同じ、夫にかばってもらった妻とはいえ

  アカデミー賞ジェイダ・ピンケット・スミスより

  「イイ女」だと思うのですが、いかがでしょう?

 

一方、頼朝は舅にも愛想をつかされたと

評判はがた落ち

オマケに、そこに口先ばかりの叔父がやってきて

褒美の所領が欲しいと言い出し

追い払うと、おまえなどみすてて、木曽義仲と組んでやる、と

捨て台詞まで残していく始末

 

叔父はともかく、義仲は頭の痛い問題でした

平家を倒すのが、頼朝になるか、義仲になるか

わきから手柄を取られてはたまらない、

ここは使者をおくり、頼朝を裏切らないと誓わせ

人質を取ろう、ということになったのですが

 

ここでブチ切れるのが、坂東武者ご一行様です

主人公・義時とその友人・吉村以外は

これは単なる源氏の内輪もめ

そこに坂東武者を借り出して、戦わせるなど

筋が違う、と数人がかりでわあわあ騒いだうえに

主人公・義時に、これを頼朝に話すように、と

仲介役を押し付けられます

 

主人公・義時もつらい立場ではあるのですが

これをどうするか、頼朝・梶原景時・義時

それに加えて、京都からやってきた文官

大江広元が、対策を話し合います

イアーゴ景時が、さっそく、あの場にいた坂東武者達をリストアップした

名簿を差し出します

 

……今まで、どうしてこんなに梶原景時が嫌われるのか

  どうして頼朝は、それでも景時を大事にしていたのか

  よくわからなかったのですが

  今回は、とてもよく理解できました

 

  さすが、イアーゴ・景時です

  この人は、秘密警察の長官の役割なのですね

  危険人物を探し出し、「鎌倉殿に対して正しくないことをした」と

  名前を控えて、リストを差し出す

  そのリストに基づいて行われるのは、粛清に決まっています

  今すぐ、というわけではないでしょうが

  このリストに名前を書かれた人は、デスノート並みに助かりません

 

  それでいて、イアーゴ・景時は

  自分では手を下さず、実行犯は他の誰かにやらせて

  自分は鎌倉殿の御命令を果たしただけ

  そのあと、こんな厳しい結果になるとは思わなかった、と

  しらじらしく逃げるのでしょう

  こういう人は、保護者、本作では頼朝、が

  生きている限りは、嫌われつつも守られますが

  この、保護者がいなくなったら、とても恐ろしいことになります

  それだけの恨みは、買っています

  同じことは、現代でもよく起こっています

  リストラをする人事の担当者

  一通り首切りを済ませたら、最後の一人は

  その人事担当者と、ほぼ相場は決まっています

  それでも、ざまあみろ、扱いされるというところまで

  似ているように思えてなりません

 

  イアーゴ・景時も

  自分の死のタネをまいているように見えて

  仕方がありません……

 

結局、兵は出さず、死者は主人子・義時と

頼朝のスクエアな弟・範頼が行くことになりました

そこに、義経が自分も戦に行きたいとごねてきて

……いや、そもそも使者に行くのですから

  戦をするわけではないのですが……

あまりに、ごり押しをしてくるので

まあ、ついてくるくらいなら、と渋々、折れたところ

なんと、その前日に、義経と範頼は

比企氏に招かれ、娘を紹介されます

範頼は戦の準備があるから、と憤慨して席を立つのですが

義経の方は、あっさりと娘の片方とお泊りデート

眠っている間に、主人公・義時一行は出発してしまいます

 

で、出会った木曽義仲ですが

これが、素晴らしい人格者です

日焼けして、精悍で、一見粗野な、野蛮人に見えますが

人質の話が出て、叔父を渡すように言われると、きっぱり断ります

理由が「自分を頼ってきた人を裏切れない」

代わりに、嫡男を差し出す、それでいて、交換条件にはしない

何一つ、鎌倉に求めるものはない

それが、義仲の誠実さ、と言い切ります

息子のほうも、父上のためならどんなこどても、と

父の正しさを信じ切っています

ちなみに、その愛妾の巴御前

色恋は捨てた、ただ義仲につくしたい、と

木曽の陣営は、困ってしまうくらい高潔な

「義」と「誠」の通る世界でした

 

……ただ、残念ながら

  ここでもまた、自分たちで自分たちの滅びのタネをまいています

  私は、世の中では悪は罰を受けることはないけれど

  愚かであれば、それがどんな小さな愚かさであっても

  その数倍の罰を受ける、という

  ちょっと悲観的な人生観を持っています

 

  この、木曽陣営ですが

  一番肝心なこと、人間の中には、そういった「義」や「善意」が

  通じない人がいる、ということを

  わかっていません

  通じないどころか、価値があるとも考えませんから

  むしろ、「義」や「善意」の人を、愚か者だとせせら笑いながら

  つぶしにかかってくるタイプは、この世に一定数は必ずいます

  特に先週

  このパターンで、義円が滅んでいくのを見たばかりです

  義仲の美点がそっくりそのまま、

  義仲の致命傷になっていくのが、もう明らかです

  

  「義」も「善意」も確かに美しいのですが

  それの通じる相手があってのこと

  通じない相手に対してまで貫いていくのでは

  ズタズタにされるのがオチであること

  一軍の将として、人を率いていく以上

  知らないままでは、危険が過ぎます……

 

一方、鎌倉では

頼朝の浮気相手だった亀と、政子の直接対決です

家を焼け出された亀を引き取り

新たな家を与えたうえで、鹿狩りのついでという口実で

亀を訪ねた頼朝でしたが

そこには、亀の居場所を聞き出した政子がおりました

それを見て、慌てて逃げだす頼朝です

 

頼朝の妾・亀は身を引くけれど、最後に一言、といい

聞く耳を持たない政子に、和泉式部の和歌を詠みかけます

和歌を知っているか、和泉式部日記は読んだか

政子の義理の母・りくから読むようにと、渡されていたはず

 

伊豆の小さな豪族の行き遅れが、御台所になって

まいあがるのもわかるけれど

自分がそのくらいに値するかどうか

客観的に見なくてはいけない

鎌倉中の女の、あこがれの女なのだから、と

手厳しいけれど、正論のど真ん中

しかも、思いやりあふれたお説教です

政子は、素直に「何を読んだらよろしいでしょうか」と尋ねます

……政子が亀に、敬語を使っています

 

  いいシーンでした

  もともと、亀は単に掃除をしていた時に

  頼朝に見初められただけで、特に恋愛関係だったわけでもなく

  むしろ、好きでも何でもなさそうに見えました

  政子が御台所として鎌倉に入ってきたときには

  なんとも言えないジト目でにらみつけてはいましたが

  それも、頼朝をめぐる嫉妬というよりは

  実力のない政子が、勘違いしている姿が不快だったのだろうと

  今になってわかりました

  

  亀にとっては、頼朝だろうと、ほかの男だろうと

  単なる就職に過ぎず

  事情が変われば、すぐにほかの相手を探せる

  相手は大事にするけれど、惚れているわけではないから、と

  どちらかといえば、飲み屋の色っぽいおかみさんか

  ちょっと変わり種のホステスさん、という感じなのでしょう

 

  なんとも、カッコいいセリフですが

  今まで、頼朝命だった、恋愛脳の政子が

  初めて、「自分を磨く」ことに気づいた

  りくから言われたことが、多少は意地悪であったとしても

  必要不可欠な、教養だったと気づいて

  自分の軌道を修正し、本当の意味での「御台所」になろうとする

  政子の「目覚め」も劇的でした

 

  どちらも、頼朝には過ぎた女性たちです……

 

一方、頼朝は、このままでは帰れないからと

なんと、八重のところに、のこのことやってきます

甘い言葉をささやいて、よりを戻そうとしますが

次の瞬間、頼朝の「噛むか~」という叫び声が

八重は頼朝の指にかみついて撃退

今度ばかりは、頼朝もすごすごと鎌倉に帰っていきましたが

 

その場に居合わせたのが、主人公・義時です

第一回から、今までずっと八重に振られ続けてきた義時でしたが

今回は、その気持ちを語ります

幼馴染で、ずっと気持ちは変わらないこと

振り向いてくれなくてもいい、背を向けてもいいから

その背中が幸せならそれで満足だから、と言われれば

 

……さすがに、どんなおバカさんでも気が付くでしょう

  自分は「都合のいい女」

  すでに奥さんも子供ももいて、別れる気はない

  新しい愛人まで作っていて、自分はいわば御用済み

  それでも、どちらともうまくいかなくなると

  気晴らし代わりにやってきて

  まだ俺に惚れているだろう、と言わんばかりの態度をとる

  そんな男と

  不器用の極みながらも

  自分に、無償の愛を注いできて、

  色よい返事をしなくても、ほんのわずかもぶれない男

  どちらが幸せになれる男か

  「無償の愛」が大好きな美輪明宏サンに聞かなくても

  わかるというものです……

 

八重の笑顔が好きだ、

笑いながら、お帰りなさいと言って欲しい、と言っていた義時に

八重は、微笑んで、声をかけます

「お帰りなさい」

主人公・義時のうれし泣きで、今回は終了です

 

さて、今日の支出ですが

今日も何とか、ノーベイデイを達成です

ただ、明日はさすがにパン、牛乳、緑物の野菜など

ごっそり買いに行かなくてはならないようではありますが

 

 

 

残額(4月15日まで) 

消費                13124

コロナ支援費      2000円

     (キャリーオーバー   4000円)

投資               5000円

予備費                   4000円

家管理費積み立て        2千円

 

 

貯金総額

 プール貯         14646

 自分小遣い           2641

家管理費積み立て    5万8千円

 

定年後用貯蓄      447万5千円

目標残額      1565万5千円

 

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