老活、始めました~貯金目標・定年までに2000万~

55歳、手取り23万のバツイチシングル女子が、定年までに1000万の貯シングル女子が、定年後の「人生の放課後」を楽しく生きるための準備をします。家計簿は毎日公開、定年までに2000万円かくほするのが目標ですが、お金を使わずに楽しく暮らす方法も提案します。

鎌倉殿の13人・感想とレビュー 第7回 敵か、あるいは

大河ドラマというよりは

ものすごく濃密な歴史人間ドラマを見せてもらっている

「鎌倉殿の13人」今日は、メインになる新キャラが2名登場の豪華版です

 

現在、石橋山で手痛い敗戦のあげく

命からがら逃げてきた頼朝一行は

いまでいう、千葉の豪族を味方につけて

再起をはかろうとしています

 

ターゲットは二人、片方は60過ぎのおじいちゃん、というか

この時代の60歳ですから、今で言えば80歳を超えたくらい、という

感覚だろうと思います

もう一人は、約2万の軍勢を抱える大豪族

上総広常、当然、こちらがメインです

説得役を任されたのは、主人公義時と、和田義盛

この義盛は、どう見ても「熱血バカ」です

……このドラマは、本当に「人間」が良く書かれていて

  どの人物を見ても、今まで生きてきてどこかで出会ったような

  リアルな誰かを、強烈に思い出します

  この「義盛」は、私の高校当時の担任と、双子のようによく似ています

 

  この担任は、教科は体育

  「クラスの一致団結」が何よりも大切で

  体育祭や、球技大会では一番先に盛り上がり

  同じタイプの生徒に火をつけて

  どんどん突っ走っていくタイプでした

  なので、私を含めて、ノリについていけない生徒にとっては

  じつに、「しんどい」ことになりました

  もっとひどいことには、この担任が受け持つクラスでは

  毎年必ず、このノリになじめない人の中から何人かをターゲットに

  いじめが起こりました……

 

悪気はないのだけれど、思慮が足りない

熱くてまっすぐなのだけれど、そうではない人がいることを理解できない

そういうタイプの人と一緒に、

頼朝をはじめとして、自分たち一行の運命を左右する人を

説得に生かされた、主人公義時

ノリノリの、体育会・和田に対して

なんとも、浮かない顔をしています

 

口説きにいった上総広常ですが

二人を「ザコ」と呼び、なんで頼朝が来ないんだ

この戦、自分が着いた方が勝ちだ、とうそぶきます

頼朝につけ、という主人公・義時に

今そこに誰が座っていたかわかるか?梶原景時

……つまり、敵方からもスカウトが来ているよ、と

  親切にも? 教えてあげるわけですね

  知らされて、思わず立ち上がる義時が

  「ザコ」っぽくて、小栗旬サン、上手い役者さんだな、と思いました……

 

オマケに、俺は素直な男だ

利益のある方につく、何をくれるんだ、と

身もふたもない、直球勝負です

そして、パッと扉を開けると、そこにいたのは梶原景時、その人です

……上総広常、かなり魅力的なキャラでした

  傲慢で、傍若無人で、荒っぽくて、野蛮で

  実に、カッコいいです

 

  この人は、ハードボイルド界の住人ですね

  しかも、レイモンド・チャンドラーや、北方謙三の書く

  情にもろくてウエットなタイプではなく

  ダシール・ハメットの書いた「赤い収穫」の主人公

  私立探偵コンチネンタル・オプのタイプです

  (この作品は、黒澤明の「用心棒」の原型

   オプは三船敏郎の演じた役に当たります)

  事件からも、依頼人からも、被害者からも距離を置き

  ほとんど思い入れも持たず、常に冷静

  酒好きなのも似ていますし

  肉体的にも精神的にも強くて、おそらく死に臨んでも

  見苦しい騒ぎ方などせず、ほとんど動じることもないでしょう

  この人には、女性ファンがつきそうです……

 

ここで、体育会・和田が梶原景時を切ろうと刀に手をかけ

それを止めるのが、主人公・義時

上総広常は、やれやれ、斬りあってもいいぞ、などと

平気で声をかけているのも、ハードボイルドチックです

 

結局、抜刀はせずに、両者のプレゼン合戦になります

この梶原景時が、素晴らしい

立ち居振る舞いからして、品があり、教養があふれています

すっ、とたちあがり、すいっ、と歩く動きのエレガントなこと

上総広常の前に正座し、官位を差し上げましょう、と話す言葉の

よどみのなさと滑らかさ

まるで、一点だけにスポットライトが当たっているような雰囲気です

……実をいうと、私が想像していた「源頼朝」が

  このタイプでした

  まさか、イアーゴ・梶原景時

  ここまでステキとは思いませんでした……

主人公義時も、それをまねてはみるのですが

やはり、どう見ても付け焼刃で粗さが目立つ

源氏の正当性を主張はするのですが

だから、何をくれるんだ、と一蹴

おまけに、坂東武者の国を作るために、などというものですから

「頼朝はお飾りか」と、思いっきり突っ込まれます

言い訳をしようとすると、「お前がそう言ったんだよ」と、トドメが来ます

けれど、頼朝は運が強い、神の加護がある

だから、お飾りにするだけのことはある、と主張

そこに、体育会・和田が、敵から奪った土地を差し上げます、というと

土地には困ってない、と、またまた一蹴

 

プレゼンは、梶原景時が有利

ただ、もう少し考える、と両方追い返されました

 

帰りがけに、主人公・義時はイアーゴ・景時に

どうして頼朝を見逃したのか、と聞きます

何も知らなかった体育会・和田は目を白黒させていますが

景時の答えは、義時と同じ、運が強くて天の加護がある、と思ったから

刀は名刀になるも、なまくらになるも使い手しだい

と言い残して去っていくのですが

間髪入れずに、体育会・和田が聞いたのが

「今の、わかったか?」

……つまり、お飾りの頼朝をどう使うか

  使い方次第で、良くもダメにもなる、と言ったのですが

  和田には、何一つわからなかった、というわけです

  こういうところ、脚本がうまいなぁ、と思います

  ただ一つのセリフだけで、和田義盛という人物を、見事に描写しきりました……

 

義時は、考え続けます

なんでも持っている上総広常を、どうすればいいか

……さすがですね

  持っていないものを探して、見つけて、鼻先にぶら下げたのが

  梶原景時のプレゼン

  ですが、義時はニンジンを持っていない

  上総広常はどんなニンジンをよこすのか、と聞いてきましたが

  それをきれいにひっくり返す手はないか、という発想です……

 

そして、見つけました

義時は、上総広常のところをもう一度訪ねて

自分たちの国を作る、こんなに面白いことはない

……つまり、「やりがい」を差し出したわけです

  現在のブラック企業でさえ

  「やりがい」「成長」という幻影で、

  社員をこき使っているくらいですし

  なにせ、上総広常はハードボイルドのケがありますから

  これを持ってこられたら、イチコロでしょう……

 

それでも、今度は頼朝の資質チェックに入ります

ちょうどそこへ、ほかの豪族が頼朝のところに夜討ちをかける、と

情報が入ってきます

慌てて飛び出そうとする義時を、上総広常は押しとどめ

本当に天の加護があるなら、生き延びるだろう

ここで見ていろ、と、そのまま軟禁です

 

結果、頼朝は生き延びます

その理由が、こんなのアリか、と言いたくなるようなもので

掃除に来ていた女の子にちょっかいを出して

楽しくワンナイトラブを過ごしていたところ

その女の子は、何も言わなかったけれど、実は人妻

旦那とそのご一行様が

武器を手に、怒鳴りこみにやってくる

そこで、旦那から逃げようと、二人+従者で隠れていたところ

そこに、夜討ちの兵が来る

夜討ちの兵は、なぜ頼朝がいないのか、ということさえ

良くわからないままに、そこにいた旦那一行ともみ合いになり、大混乱

そこへ、頼朝方の兵が駆けつけてきて、助かった

そこで、その女の子が、しれっと言ったのが

「ついでにうちの人も討ち取ってくれない?」

このセリフは、日曜日のトレンドワードにも入ったそうです

 

なんだかなぁ、という状況ですが

ともあれ、上総広常は頼朝に会いに

自分の2万の軍勢をひきいていくのですが

頼朝はのど元に刀を突き付けられた、といい

わざと、遅れて到着します

 

頼朝の元には、もう一人のターゲットだった老人が

すでに到着しています

老いの身で、ひと花咲かせられるのなら、という理由ですが

大きなツボをお土産だと言って、渡してくれます

何だろう、と喜ぶ頼朝が、蓋をあけて、顔をこわばられます

中身は、平家方の武将の生首でした

……いやはや、なにも生首をお土産にしなくても

  やはり、坂東武者は怖い、お近づきになりたくない、と言いながらも

  少しだけ、猫のお土産

  我が家の「のえるさん」は完全室内飼いですが

  猫という生き物はちょっと外に出すと、ご主人様に

  ネズミの死んだのやら、気絶させた鳩やら、セミやら

  狩の獲物をいろいろ持ってきてくれるのだそうで

  それをちょっと思い出しました……

熱い歓迎の言葉を述べる頼朝でしたが

 

上総広常には、厳しい言葉で遅参を責め

礼儀知らずとは、ともに戦えない

帰れ、一戦を所望なら、受けて立つ、と

ものすごい激怒ぶり

上総広常は非礼を詫び、なんとか事なきを得ました

 

ただ、上総広常が、帰り際に義時に行ったのが

頼朝が下らぬ奴だったら、首をとって平家に差し出そうと思っていた、とのこと

頼朝へのテストは、続いていたわけです

自分の軍勢に恐れをなして、こびてくるような男なら

「お飾り」の値打ち無し、というところでしょう

 

ううむ、怖いことになってきました

もうここで、権力争いのタネが撒かれています

頼朝をお飾りに、実権を狙っているのが

北条、上総、梶原の三家

どれも、忠誠心等持ち合わせていません

ということは

次に来るのは、間違いなくお互いのつぶしあいです

 

ただ、私の感覚では、最初につぶされるのは

上総ではないかと思います

この手のタイプは、主の疑いを招きます

というのも

ローマの初代皇帝、オクタビアヌス・シーザーが

まだ子供だった頃

ジュリアス・シーザーが「ご学友」として

二人の人物を付けたことがありました

そのうち一人は、オクタビアヌスの生涯の親友となったアグリッパ

もう一人は、早い段階で殺されてしまいました

その理由が

「忠義であることよりも、有能であることを

 より強く示した」

まさに、上総です

 

もう一人、和田にも死亡フラグが立ちました

この時代、土地の配分というのは

国の運営の根本

平家が頼朝の反乱を鎮圧しようと思ったのは

頼朝が、平家方の武将の土地を取り上げ

今後、土地の配分は頼朝が行うと宣言したからでした

それが、いくら悪気はなかったとはいえ

自分の知らないところで、無断で土地の配分をしようとした

これは、十分、粛清の理由に当たります

 

歴史は因果、と言われます

このドラマは、小さな因果のネタを

キッチリと書き込んでいます

長い導火線に、火が付くところを本当にさりげなく

それでいて、はっきりと明示しています

人間ドラマとして見ても面白いですが

歴史ドラマとして見ても、名作中の名作だろうと思います

 

さて、今日の支出ですが

昨日が生協の配達日だったこともあって

買い物に行かなくても、食事ができました

今日も晴れて、ノーペイではではあるので図化

明日は、生協の注文日なので

少しまとまった出費になりますから

まだまだ油断はできません

 

残額(2月26日まで)      

消費                 8814

コロナ支援費     2000円

     (キャリーオーバー 2000円)

投資              2926円

予備費                   4000円

家管理費積み立て   2千円

ボーナス      30000円

 

 

貯金総額

 プール貯         39146

 自分小遣い           2252

家管理費積み立て    5万4千円

 

定年後用貯蓄      434万5千円

目標残額      1565万5千円

 

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