老活、始めました~貯金目標・定年までに2000万~

55歳、手取り23万のバツイチシングル女子が、定年までに1000万の貯シングル女子が、定年後の「人生の放課後」を楽しく生きるための準備をします。家計簿は毎日公開、定年までに2000万円かくほするのが目標ですが、お金を使わずに楽しく暮らす方法も提案します。

大河ドラマ・鎌倉殿の13人・レビューと感想 第12回 亀の前事件

今日は金曜日

いろいろとあって、すっかり遅くなってしまいましたが

いよいよ、楽しみにしていた大河ドラマのレビューが書けます

 

今回は、メインとなるエピソードは主に二つ

あとは、どうにも無駄に見えて仕方がない

主人公・義時と八重のエピソードです

 

まず、八重の話からですが

前回、父と兄が頼朝から許されたというのに

二人とも自害してしまった

……実際は、頼朝の命令で、以前雇っていた汚れ仕事担当の家人

  善児に殺されたのですが……

1人残された八重は、怒りつつも主人公・義時の領地となった

江間に移るところから、話が始まります

 

昔住んでいたところ、と言っても、八重はうれしそうでも何でもなく

またまた、頼朝のところに行きたい、と言い出します

あきれ返った主人公・義時が

うすうす感づいているでしょうが、と前置きして

二人は頼朝に殺されたのだと告げますが

八重は、それが何だ、と逆ギレ

殺された自分たちの子供、千鶴丸の仇をとってくれたんだ、と

主人公・義時を怒鳴りつけますが

 

……これ、本心には見えませんでした

  よくいますよね、昔ならお女郎さんに売られた

  今なら、ホストに貢ぐお金が欲しくて風俗でバイトを始めた

  それでも、相手の男が好きだ、というおバカさん

  私には、八重はその手のタイプに見えてしまって

  全く魅力を感じません

  ついでにいうと、女性の目からみて、あんまりおバカな女に惚れていると

  その男まで魅力的には見えない、というより

  バカ女に騙されている、バカ男にしか見えなくなります

  

  これに気づいたときは

  私はかなり性格が悪いのではないかと、思っていたこともありましたが

  田辺聖子センセイによると

  「女というのは、自分以外の女に惚れている男は

   全部バカに見えるいきもの」だそうですから

  なんだ、それなら私は「バカ女に惚れていない男」は

  バカには見えないだけ、性格がいい方なのかと思って

  妙な安心をしたことがあります

 

  私は、このドラマの主人公・義時には

  今のところ、全然魅力を感じない、というよりも

  全く興味も持てませんが、

  その原因は、おそらくここにあるのでしょう……

  

義時の妹、実衣は、頼朝の弟の一人、全成と

めでたく両想いとなり、結婚することとなります

ただ、このカップルはどちらも、かなり「残念」

全成のほうは、醍醐寺で20年密教の修行をしてきたという触れ込みで

風を起こす術を宣言し、呪文まで唱えたけれど、何も起きず

それでも、しれっと「日が悪いようです」と言って

スタコラ逃げ出した前科がありますし

占いも風水もやることはやってはいるのですが

当たっているのか、いないのか、どうもうさんくさい

このうさん臭さは、ゲゲゲの鬼太郎ねずみ男並です

実衣のほうも、軽薄で考えなし

思ったことを無遠慮に口に出し、何が悪いのかもわからない

空気の読めなさがあります

結婚報告の席でも、妊娠中の父の後妻・りくと

主人公・義時の前で、北条の後継ぎは誰になるのか、と平気でぶちかまし

全員を沈黙させます

 

……ここでも、叔父・甥の間の後継ぎ争いの

  種がまかれました

  「ここでも」というのは、頼朝のほうでも

  頼朝が義経に「お前を後継ぎにしようと思っている」と

  はっきり言ってしまっているからです

  もちろん、それは妊娠中の政子が

  男の子を産めなかったら、という暗黙の条件付きなのですが

  このドラマの義経は、そんな常識が通じる相手ではありません

  ここでも、同じ、叔父と甥の権力抗争という

  種がまかれています……

 

さて、メインエピソードの一つめは

東武者のゴタゴタぶり

一同を集めて、乳母を誰にするか、神馬を引く役目を誰がするか

発表するのですが

乳母を比企一族にする、というと

露骨に不満をもらし、「俺がやるよ」と口を出すのが

ハードボイルド・広常

見目がよいから、と、神馬を引く役目を申しつけられても

馬引きなどやりたくない、戦がしたいとダダをこねるのが義経

これを見かねて、

一見まともそうで、生首をお土産に持ってきた前科のある、老勇・千葉が

それでは私が、と立候補しますが

見目がわるいから、と頼朝にバッサリと却下されます

頼朝は、このゴタゴタ会議を切り上げたあとで

京都から呼び寄せた文官・大江広元

鎌倉に何が足りないのか、教えて欲しいと頼むのですが

 

……私に言わせれば、頼朝の器量でしょう

  そもそも、御家人たちに役目を振る前に

  一言、根回しをしておけばいいではありませんか

  ハードボイルド・広常は、確かに悪気もなく

  「自分は大物」オーラをまき散らしますが

  情の通じない相手ではありませんから

  それこそ、前日に酒席でも設けて

  バランス上、乳母は他の人に頼むけれど

  一番頼りにしているのはお前なのだ、という

  第一話以降、何度も出てきた、例のフレーズを繰り返せば

  なんとか、おさめられたはずです

 

  それより、もっとひどいと思ったのが

  一見まとも風の老勇・千葉への扱いです

  二回くらい前でしたか

  田舎おやじ・北条時政のミスを、人前で怒鳴りつけ

  政子のおかげてこうしておいてやっている、というようなことを

  言ったことがありましたが

 

  この頼朝は、人のプライドをムダに傷つけます

  特に、自分より年上の人のプライドを傷つけたら  

  傷つけられた方は、絶対に忘れません

 

  頼朝も、自分への静かな敵意と反乱のタネを

  自分で丁寧に撒いています……

 

一方、政子のほうですが

比企の家に異動して、お産にのぞみます

生まれた子供は、比企の乳母が育ててくれるのですが

 

この、「御台所」扱いが面白くないのが、父の後妻・りくです

それもそうでしょう

田舎おやじ・時政と結婚して、京都から坂東に来るくらいですから

時政と結婚して、時政をうまく操って

坂東のナンバーワンの奥方として権力をふるい

いずれは京都に凱旋する、というのが夢だったのに

自分の目の前で、どんどん上っていくのは政子のほう

政子が調子に乗らないように、いい薬、と考えたのが

政子に、頼朝の浮気を知らせることです

もちろん、頼朝にもいい薬になる、ということもあります

 

……私は、この、「りく」が大好きです

  京都では、女性が自分の力量で

  昇り詰めていくことができませんでしたから

  頭を使って、自分の代わりに夫に働いてもらう

  こう書くと、ちょっと腹黒く見えますが

  実際、昭和の時代の専業主婦は

  こうだったように思います

  なんといっても、サザエさんのなかで、フネが

  夜中に、「夫操縦のコツ」という本を

  読んでいる、という作品まであるくらいでしたから

  また、それが当然、という時代でした……

 

りくが、そっと政子にささやいた頼朝の浮気

その相手は、侍女の亀であること

思い知らせてやるために

女の家を壊してもいい、という「後妻打ち」の風習まで教えます

 

政子は、かなり激しいところがありますから

あっさりとこの「後妻打ち」にのりますが

実際に手を下すのは、りくの兄、牧を指名します

 

頼朝の浮気を知っていたのに教えなかった、と

姉にさんざん責め立てられた、主人公・義時は

亀の居所、つまり、頼朝の浮気用の別宅の場所まで教えてしまいます

 

姉の「後妻打ち」をなんとか未遂にとどめようと

主人公・義時は、義経に亀の家の門番を頼みます

事情は聞かないでくれ、あなたがいれば、何も起きないから、と

なんとか義経を動かすのには成功しますが

 

後妻打ち、と言っても

これは、あくまでも「知ってるわよ」と

夫と女の肝を冷やすのが目的ですから

家そのものは、門のところを少しだけ壊せば

それでいいわけです

 

ところが、人選を間違った、としか言いようがありません

義経は、後妻打ちをしに来た、と言われると

ああそうか、とすんなり牧を通してしまい

……こういうところが、義経のおバカぶりを

  いかんなく表しています

  こんな、聞いただけで怪しい話を、怪しいと思わない

  その上、すんなり通してしまうなど

  一体何のための門番だと思っていたのでしょうか……

 

そのうえ、ちょっと手伝ってほしい、と言われると

同行していた弁慶と一緒になって

牧が止めるのにも構わず

ガンガン家を壊し始め、最後には放火までして

完全に廃墟にしてしまいます

亀は主人公・義時の手引きで逃げたので

命は無事でしたが、家は無残としか言いようのない状況です

 

で、当然ながら下手人探しが始まります

目撃者を見つけて、事情を全部調べ上げたのが

イアーゴ・梶原景時です

……この景時は、いわば頼朝の「秘密警察」のような立場ですね

  頼朝に不都合なことをする人を

  静かに、いつの間にか見つけ出して、明るみに出す

  確かに、頼朝にとって不都合な、景時に言わせれば

  「正しくない」人物を見つけて指摘するだけ

  最初に、頼朝に仕えるとき、自分は正しくないことを見つけてしまう

  だから、人の和を乱す、と言って

  頼朝に仕えることを辞退したのに、それでも是非に、と言ったのは頼朝のほう

  だから、文句は頼朝にいってくれ、という

  主張は成立するのでしょうが

  これは、嫌われても仕方がない気がします……

 

主犯の義経は謹慎処分

その原因を作った牧は、髻を切る、という

今で言えば、半分ハゲにして、隠せないようにする、という

相当に屈辱的な処分にされます

その、髻をきったのも景時です

……これは、景時、恨みをかいますね……

 

それを聞いて、激怒したのが妹のりく

愛すべき田舎おやじ・時政の後妻です

直接頼朝のところに乗り込んで、怒鳴りこみに行きます

頼朝は完全に逆ギレ、都にいたのなら、側女くらい知っているだろう、と

言い募りますが

 

ここからが、りくのいいところです

都の女でも、側女がいて平気な女はいない

御台所たらんとして励んでいる政子が気の毒、と

胸のすくようなタンカを切ります

それでいて、政子に話を聞かれると

貴女には聞かれたくありませんでした、と

ツンデレを発揮するところが、また、なんともかわいらしい、と思いました

……私は、八重よりもりくの方が

  よっぽど魅力的だと思っています

  頭も切れる、ちゃっかりと北条の跡取りを狙う野心もある

  それでも、時政のことは大事にして、可愛い女も演じて見せる

  そして、言うべき時にはピシャリと物を言う強さもある

  ううむ、どこをとっても、私好みです……

 

あとは、政子とりくの共同戦線です

「肝心なのは夫の裏切り」

咎めるべきは夫のふしだら」

……この二人のセリフ、どちらも7音・8音で

  ピタリと息があっているのが良く伝わってきます

  こういうところ、三谷サンの脚本はうまいなあと

  つくづく感心します……

 

二人の共同戦線は、まだ続きます

「命懸けで我が子を産んでいるとき、側女と会っていたなんて許せない」

「今すぐ頭を下げてください」

……そうだそうだ、もっと言ってやれ、と

  大喜びしながら見ていたのは、私だけではないと思います……

 

ところが、頼朝は、自分を愚弄すると、おまえたちでも許さん、と

まさに、逆ギレ状態

……そもそも、頼朝は何かにつけてすぐに逆上します

  話が通じないのではなく、話の出来ないタイプです

  石橋山の敗戦の時からそうでした

  そして、ここでは、愛すべき田舎おやじ・時政が

  そっと刀を抜こうとして、主人公・義時にとどめられた

  それでも、そのあとで時政は、あいつは大将の器じゃねえぞ、と

  叫んだものでした……

 

そして、ここでも田舎おやじ・時政が突然立ち上がって

田舎言葉まるだしで、叫びます

俺の大事な家族に何を言う

源頼朝が何だってんだ

……これもいいタンカです

  つい最近、奥さんの脱毛症を下品なジョークにされて

  場所もあろうに、アカデミー賞の授賞式で

  司会者に平手打ちを食わせて、大問題になった俳優がいますが

  私は、この時政の叫びが重なりました

  私が奥さんだったら、そうですね

  やり方は野蛮だ、見るに堪えない、恥を知って欲しい

  だけれども、うれしかった

  愛されている、守ろうとしてくれている、

  それは間違いなく伝わった

  そして私は、文明化されて恥を知っている男性よりも

  こういう、私の夫の方が好みだ、くらいのことは言うと思います……

 

ただ、田舎おやじ・時政は

「恥を知っている」タイプでした

それでも我慢できなくなって、思わず本音を言ってしまった

なので、頭に上った血が下りると

力なく笑って、「わしは降りた」宣言

田舎に戻って、米でも作って暮らす、その方が性に合っている

……はい、私もそう思います

  新鮮なお野菜をたくさん作って

  国司たちにはさんざんバカにされたけれど

  日中は野良仕事で汗を流し

  思わずかぶりつきたくなるようなナスで

  大事な奥さんと一杯やる

  私も、時政にとっての幸せとは、そちらのほうだろうと思います

 

  ところが、世の中というのはうまくいかないもので

  その「奥さん」が、関東で一旗揚げるために

  時政と結婚した、田舎に引きこもるなど話が違う、と

  思うタイプなんですよね

  こういうご夫婦って、実際の世の中でもたくさんいます

  時代劇とはいえ、普通の現代ドラマ以上に

  人間が描けていると思います

 

ちなみに、時政の引退自体は史実です

ただ、何があったのかは、資料としては残っていないそうで

確かに、こんなこともあったのかな、と思えます

 

不協和音しかない鎌倉の今後、

早く先が見たいような、見たくないような

複雑な思いがしてきます

 

さて、今日の支出ですが

ノーベイデイはノーベイデイなのですが

先日、生協の支払いを書き忘れていましたので

今日のところで計上することにします

  

消費 (生協)          5842

 

残額(4月3日まで) 

消費                7135

コロナ支援費      2000円

     (キャリーオーバー   2000円)

投資               3572円

予備費                   4000円

家管理費積み立て        2千円

ボーナス        30000円

 

貯金総額

 プール貯         7146

 自分小遣い           2629

家管理費積み立て    5万6千円

 

定年後用貯蓄      447万5千円

目標残額      1565万5千円

 

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