老活、始めました~貯金目標・定年までに2000万~

55歳、手取り23万のバツイチシングル女子が、定年までに1000万の貯シングル女子が、定年後の「人生の放課後」を楽しく生きるための準備をします。家計簿は毎日公開、定年までに2000万円かくほするのが目標ですが、お金を使わずに楽しく暮らす方法も提案します。

大河ドラマ・鎌倉殿の13人・レビューと感想 第10回 根拠なき自信

今日は土曜日です

大河ドラマの感想にしては遅すぎないか、と

言われそうな気もしますが

今週は、喘息がひどくて、今日の再放送でやっと見られた

大好きな「鎌倉殿の13人」

今回もとても面白かったので、ぜひ感想を書きたくなりました

 

今回のエピソードは大きくわけて3ケ

その一

石橋山の合戦で、頼朝をさんざんに打ち負かし

戦死一歩手前まで追い込んだものの

山に逃げ込んだ頼朝を探すことができず、打ち損ねたところ

力を盛り返してきた頼朝の軍勢に負けて

とり得られていた大庭

 

この人は、実に大物でした

あさましい命乞い等するどころか

東武者同士、顔見知りだった、今は敵となった友人たちに

頼朝よりも、平家のために働いた方がいい

おぬしらのために言っておるのじゃ、と声をかけます

どちらが敗軍の将かわからない、と言われますが

まさにその通り、堂々たるものです

 

自分の首を討とうと、刀を抜く ハードボイルド・千葉に対しても

昔、頼朝の命を救った結果、こうなった

あのとき頼朝を殺しておけばと、そう思う時が来るかもしれない

せいぜい気をつけろ、と高笑い

笑い声が不意にやんだところで、場面が変わります

 

変わった場面は、大庭の生首が木の高い枝につるされ

揺れているシーンです

北条の愛すべき田舎おやじ・時政が友人と

悪いやつではなかった、一歩間違えればわしらの首がああなっていた、と

ひそひそと話しています

 

……大庭は出番は少なかったけれど

  すさまじい呪いを残していきました

  おそらく、本作の登場人物の8割以上が

  この、「あの時頼朝を殺しておけば」と思いながら

  世を去ることになるのですから

 

 しかも、この大庭は

 「上司にしたい人ナンバーワン」で

 頭も切れ、包容力もあり、オマケに死を前にしても

 うろたえもせず、かなり肝も据わっている

 なかなかの見事な人物です

 人物としては、頼朝よりもかなり上でしょう

 「惜しい人を亡くした」と思う人ほど早く退場していく

 これも、なんだか本当に生きている人たちの話のようで

 妙に身につまされます……

 

エピソード その二は、頼朝をめぐる女の闘いです

頼朝の元カノ、八重は

頼朝のそばにいたいから、と無理矢理に鎌倉の御所に潜り込みます

ところが、そこには頼朝の本妻の政子

それに加えて、頼朝の新愛人の亀までいます

 

亀は、元は漁師の女房だったのですが

頼朝から声がかかると、あっさり夫を捨てて頼朝に乗り換え

浮気現場に殴り込みに来た夫と、頼朝を夜討ちにかけに来た

平家方の武士が鉢合わせをして大混乱に陥ると

そのあとに来た、頼朝方の豪族に

ついでに、うちの人も討ち取っちゃってくれない?と頼むような

実に、たくましくて、

あっけらかんと、ちゃっかりしている、世知にたけた女性です

 

なので、八重のうさん臭さにすぐに気づきます

仕事もできないくせに、なぜか気を使われている

何かあるのだろう、と探りをいれ

頼朝の元カノだとわかると

うっとおしい元カノに身の程を知らせて

追い払う作戦に出ます

 

まず、何もかもが偶然に見えるように

そしらぬ顔で

頼朝の寝所に、酒と肴を持っていくようにと言いつけます

そして、その晩

八重が言われたとおりに膳を運んでいくと

寝所にいたのは、寝間着姿の頼朝

そして同じく、寝間着姿の亀でした

頼朝は八重を捨てて、亀を取ったのだ

今は、頼朝の彼女は亀なのだ、すでに寝所に通う関係なのだと

えげつないほど、はっきりと見せつけて、教えてやったわけです

 

……えげつないのですが、確かに、これ以上ないほどえげつないのですが

 私は、この亀が、結構好きだったりします

 私の好みは、どうやら

 生活力があって

 自分の力量で自分の人生を切り開くタイプのようです

 政子はまだ、北条の力で生きているところがありますし

 八重など、完全に親がかりのくせに

 色恋だけは一人前、という気がして

 あまり魅力を感じません

 しかも、亀くらい、突き抜けてしまうと

 なんだかこちらも、拍手の一つもしてやろうか、

 という気になってきます……

 

エピソード その三は義経です

反頼朝の豪族、佐竹を討ちに行く

東武者ご一行様です

戦をしたくてしたくて仕方がない義経

兵を貸してくれれば、大将首をあげてみせる、などというものですから

あっという間に、坂東武者ご一行様との間に

すさまじい隙間風が吹いてきます

 

こういう時に、隙間を埋めようとするのが

田舎おやじ・時政です

それは頼もしい、などととりなして

なあなあで、どちらの顔も立てようとしますが

黒白はっきりさせようとするのが

ハードボイルド・広常です

この人は、自分に力も自身もありますから

源氏だからというだけで、へりくだったりしませんから

義経に小僧、と呼びかけ、経験はあるのか、と問い詰めます

義経義経で、無い、

経験もなくて自身も無ければ、何もないではないか、と笑い飛ばします

 

……平家物語でも、義経は嫌なキャラでしたが

  このドラマでは、義経の嫌さが全面展開されていて

  思わず、うんうん、とうなずきたくなってきます

  頭の中には「自分」だけしかなくて

  周りの人の気持ちを全く考えないどころか

  周りの人に気持ちがあるということすら理解できない

  これでは、周りの人はついていきませんし

  特に、今回は説得力がゼロです

  戦は一人じゃできないんだよ、と広常に叱られても

  「自分」のしたいことを邪魔された、ということしか考えられない

  反省が出来ず、ふてくされるだけ

  やはり、この義経は「血まみれアマデウス」です

  子供のような純粋さと、子供のような残虐さと

  子供のような愚かさを全部備えた、軍略の天才

  この人も、景時がいなくても、必ず滅ぼされた人でしょう……

 

この、無茶苦茶な義経

面白いことをおっしゃる、確かにそのとおり、と

フォローをしようとするのが、田舎おやじ・時政です

時政には、切れ味はありませんが

こういう、ほんわかとした温かさがあります

この人を見ていると、政争に巻き込まれたりするよりも

穏やかに、何事もなく、のんびりと生かしてあげたかった

そんな気がしてきます

ちょっと、ルイ16世にも似ていませんか?

  

しないで済む戦はしない方がいい、話し合いで済むなら

話し合いで済ませよう、と

ハードボイルド・広常が説得に行きます

 

この時代の「説得」は全軍の前で

大将同士が一対一で話し合いをして決めます

少し、スポーツの試合のようなところがあります

挑発したり、理を尽くして諭してみたり

いろいろと手はあるのですが

広常と、この佐竹氏はもともと仲が悪く

そりが合わなかったうえに、

佐竹がひとこと、「おまえ、ふけたなぁ」と言った言葉に

瞬間湯沸かし器的に反応した広常が、即刻、切り捨ててしまいます

……思わず、固まりました

  頼朝軍 + 佐竹軍 + 私  がです

  広常は、ハードボイルド系だけあって

  自分が強い、カッコいい、ナンバーワン、というところに

  かなりこだわりがあるのですね

  こういう人に、「ふけた」は、確かに禁句です

  ただ、斬られた佐竹役の役者さんがうまいなぁ、と思うのは

  この「ふけたなぁ」というセリフを、なんのイヤミでもなく

  少し驚いたように言っていたことです

 

  確かに、広常はかなりふけていました

  頼朝側につく前よりも、かなり白髪も増えていて

  私自身も、画面をみて、あれ?この人、広常だよね?と

  改めてくらいのふけ方でした

  なんの悪気もなく、自然に「ふけた」といってしまうのが

  なんとも自然、というよりも

  「私もそう思うよ」というのが、素直な感想でした

   

  この、広常の「老い」も、今後の伏線になってきそうな気がします

  確かに、急にふけ始めています

  頼朝側について、散々な苦労をしてきたからでしょう

  ですが、自分の老いを認めたくない、

  頼朝側についたという、自分の判断ミスの結果だと認めたくない

  そんな、「カッコよくありたい」気持ちが、

  自分の首をしめていきそうな、広常です

 

  これも、上手いなぁと思いました

  「老いとの向き合い方」に関して

  もう一年以上前でしょうか、NHKEテレの看板の一つ

  名著を四回シリーズで読み解き、解説する番組

  「100分で名著」の中で、

  ボーボワール著「老い」を

  取り上げたことがありました

  そこで、一番のメインになっていたことが

  「老い=醜い、弱体化、無力化というイメージがある

   人は老いを認めたくないものだ

   それもあって、自分では自分の老いに気が付かない

   他人から、老いを指摘されて初めて老いに向き合う」という

   内容でした

 

    まさに、今日の広常です

    とっさに交渉相手を叩き切った広常の怒りは

    自分の孫以外の人に「おばあちゃん」と呼びかけられた時の

    なんとも言えない不快感と同じなのでしょう

    切り捨てた直後、視線で広常を咎めた主人公・義時に対し

    「こいつが、つまんねえこと言うから」とキレた広常の気持ちは

    ちょっとだけわかるような気がする、というよりも

    そろそろ役職定年をむかえたり

    年金の計算をし始める、私の世代にとっては

    ものすごく、身につまされて、妙に現代的です

   

    そのうえ、広常には源氏に

    従いきれない気骨も実力もありますから 

    どうも、長生きしそうには見えません

    むしろ、この人には、

    頼朝による、死亡フラグがはっきりと立っているように

    見えてしまって、仕方がありません……

 

こうなったら、仕方がありません

説得は失敗、戦になるのが確実なのですが

「ご一行様」ですから

話もなかなかまとまりません

オマケに、佐竹がこもったところも、なかなか攻めにくい

一同が、お困りのところに

名案を出したのが、義経です

それでいくか、と決まりかけたところで

ハードボイルド・広常が、相手の残党と話をまとめて

まさかの和平交渉成立

義経は盛大に悔しがります

 

……義経が「悔しがる」のがミソです

 軍が勝つか、負けるか、戦の目標を満たすか、満たさないかではなく

 自分のアイデアで戦がしたい

 頭にあるのは、それだけなのですね

 戦で人が死ぬこと、傷つけば痛いこと

 もちろん、戦には戦費がかかること、兵糧が必要なことなど

 全く考えられません

 

 この、血まみれアマデウス義経

 どこまでも、幼児のように

 純粋で、わがままで、自己中心です

 全くもって、困りものです……

 

場面が変わり

頼朝の弟の最後の一人が到着

これで、源氏が全員そろったところで

今週は終わりです

 

今回も、たっぷりと楽しめました

明日になれば、今日の続きですから

ますますフレッシュに楽しめそうで

今から、ワクワクが止まりません

 

さて、今日の支出ですが

やはり、家にこもってテレビ三昧で過ごしましたので

ノーベイデイの達成です

明日あたりは、さすがに買い出しに行かなくてはいけませんが

黒字が確実なのは、気持ちがいいものです

 

 

 

残額(3月22日まで) 

     

消費                 11553

コロナ支援費      2000円

     (キャリーオーバー   0円)

投資                420円

予備費                   4000円

家管理費積み立て        2千円

ボーナス        30000円

 

貯金総額

 プール貯         7146

 自分小遣い           2629

家管理費積み立て    5万6千円

 

定年後用貯蓄      434万5千円

目標残額      1565万5千円

 

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