臨時収入・9110円・実に驚きました
支出は会っても、収入は月給だけ
せいぜいが、ごくたまに懸賞が当たるくらいなのですが
今日は、本当に驚きました
もともとは、郵便局から親展の封筒が着いたことです
緑色で、名前のところだけ透明になっている
ゆうちょ銀行からの手紙が来る時の封筒です
とはいえ、このところゆうちょ銀行から来る手紙は
たいていが、「保険に入りませんか」の
ダイレクトメールばかりなので
何の気なしに、ビリ、と破いて
中身を確認して、飛び上がりました
郵便為替が、一枚入っていました
金額は、9110円
私にしては、相当の大金です
え?何々?何のお金?今はやりの誤送金?と
慌てて、差出人をチェックして、納得がいきました
送り主は「東宝株式会社」
名目は「ラ・マンチャの男 払い戻し」
ああ、あれか、と、ストンと納得しました
あまりにも古い話なので、忘れていました
今年の二月、松本幸四郎主演のミュージカル
「ラ・マンチャの男」が最終公演になりました
幸四郎サンの体力的に、もうこれ以上は続けられないので
今回を最後に、この役から引退する、ということでした
この「ラ・マンチャの男」は
とても早く言うと、「ドン・キホーテ」のミュージカル化です
もっと正確に言うと
教会から税金を取ろうとして、教会の猛反発にあい
宗教裁判にかけられることになり、
その前に、牢獄に落とされる
そこには、ほかの犯罪者たちがうようよしており
宗教裁判の前に、この犯罪者たちの「かわいがり」にあいそうになる
セルバンテスは、弁明をしたい、といい
自分は詩人だから、物語の形で弁明をする
即興の芝居をしたい、ここにいる人たちも、役者として参加して欲しい、という
話はここから始まります
現実の役人であるセルバンテス
セルバンテスの物語の主役、田舎の老貴族「アロンソ・キハーナ」
この「アロンソ・キハーナ」が、騎士道物語の読み過ぎで
「脳みそが干上がってしまって」
自分が騎士だとおもいこんだ、「ドン・キホーテ」
幸四郎サンはこの三役を演じます
このドン・キホーテは、
そもそもアロンソ・キハーナの狂気の産物ですから
やることなすこと、ズレまくって
風車を巨人だと思い込んで戦おうとしたり
宿屋のあばずれ女を、思い姫のドルシネア姫だと思い込んだり
トンチンカンもいいところなのですが
心根はまっすぐな、騎士の精神を宿しています
有名な「見果てぬ夢」もドン・キホーテのナンバーですが
これも、日本語だと大事なところが抜け落ちてしまっているので
できれば、英語で歌詞を読んでから、日本語の歌を聴く方が
ドン・キホーテの気持ちがよくわかります
負け戦を承知で、勝ち負けは問題ではない
自分があざ笑われながらも、世の間違いをただす戦いをすることで
世の中がほんの少しでもよくなるなら
それを使命として受け入れよう、という
美して、崇高な歌です
結局、ドン・キホーテはどうなるか
たいしたことはできません
ただ一人、この、あばずれ女の魂を救うだけです
それを大きいとみるか、小さいとみるか
それによって、この作品の評価も変わってくると思います
この、幸四郎サンが絶品、というよりも
この人以外にこの役をできる人は日本にはいない
作者が、世界で最も素晴らしいドン・キホーテ役者、と認めて
作者の未亡人が表彰状を持ってきてくれたくらいの役者さんです
オマケに、宿屋のあばずれ女・アルドンサ役が
娘の松たか子サンです
私の狙っていたB席は、初日の午前中で全日程の全席が売り切れ
私が買えたのは、かろうじて残っていたA席、最後の1枚でしたが
とても楽しみにしていたのですが
なんと、スタッフにコロナが出て
公演が中止になり、チケットは払い戻しになりました
あまりに残念だったので、その後、
このニュースは見ないようにしていたので
細かい日程を知りませんでした
きっと数日前から、連絡をくれていたのだろうと思います
それにしても
確かに、チケットを買う時にはかなり迷ったのは覚えているのですが
今、こうして為替を目の前にしてみると
良く、あの頃の自分は9000円のチケット等買えたものだ
やはり、分不相応
我が家の家計を考えれば、
これで良かったのかもしれない、と素直に思えました
それにしても、9110円は大きいです
これは奮発して
古くなった夏掛け布団を買い替えるか
欲しかったTシャツを買うか
どちらにしようか、楽しく悩むことにします
さて、今日の支出ですが
野菜類と、父の昼食用食材を買い込みました
まずまずの額に収まったと思います
支出(6月4日まで)
消費(スーパー) 1114円
残枠
消費 8454円
コロナ等支援費 2000円
(キャリーオーバー 10000円)
投資 5000円
予備費 4000円
家管理費積み立て 2千円
貯金総額
プール貯金 20646円
自分小遣い 2100円
家管理費積み立て 6万8千円
定年後用貯蓄 485万2千円
目標残額 1514万8千円