老活、始めました~貯金目標・定年までに2000万~

55歳、手取り23万のバツイチシングル女子が、定年までに1000万の貯シングル女子が、定年後の「人生の放課後」を楽しく生きるための準備をします。家計簿は毎日公開、定年までに2000万円かくほするのが目標ですが、お金を使わずに楽しく暮らす方法も提案します。

大河ドラマ・鎌倉殿の13人・レビューと感想 第6回「悪い知らせ」

月曜日から書きたい書きたいと思っていた

大河ドラマのレビューと感想ですが

いろいろあって、今日になってしまいました

さて、ゆっくりと腰を落ち着けて書くことにしようと思います

 

前回は、反平家の軍を立ち上げた頼朝が

石橋山で大敗して、側近と一緒に山中を逃げ回り

北条の兄は敵に暗殺され

主人公の義時と父は、頼朝の同族の健田に援軍を頼みには行ったものの

兄のホンネは

「坂東武者の国を作るためには頼朝の力がいる

 そのてっぺんに立つのは北条」

父のホンネは

「あいつ(頼朝のことです)対象の器じゃねぇぞ」

まさに、前途は多難です

 

北条の父は、内心は頼朝を見限っていますから

このまま、武田につく気満々です

ですが、この武田も武家の頭領は誰かにこだわる

かなりの小物

北条の父に、助けてやらんでもない、とはいうものの

その条件が「武田の家人になれ」

これは、北条が頂点に立とうという

兄の志を聞いてしまった主人公・義時には

耐えられる条件ではありません

 

で、援軍の話は物別れです

 

一方、お寺に避難中の政子、妹、父の後妻のりく、

この三人のところに尋ねてきたのが

頼朝の元カノ、八重です

この人は、最初に頼朝が後ろ盾が欲しくて近づいた

伊藤家の娘なのですが

頼朝との間に生まれた子供は殺され

……ただ、八重はそれを知りません

  この寺に、小僧に出されたという話を真に受けています……

ほかの男と結婚させられています

 

何をしに来たのかと思ったら

夢で、頼朝が出てきて、生きているから安心しろと言った

それを伝えに来た、とのこと

すかさず、政子が、自分の夢にも出てきて、同じことを言った

しかも、自分のところに来た時間の方が早かった、という

しょうもなさすぎる、マウント争いです

私の大好きな現実主義者、りくが

一応、政子を立てた後で、夢のことなど放っておけばいいのに、というと

なんと、政子の夢には現れなかったとのこと

……第一回で

  この時代の人は、夢を信じていた、と

  ナレーションが入りました

  これは、政子が激怒しても仕方ないかもしれません……

 

ですが、八重の方はもっと深刻でした

庭で遊んでいる、頼朝と政子の娘の姿を見て

寺の和尚に、自分の息子に一目会いたいとお願いします

最初はしらを切っていた和尚でしたが

最後には、その子の墓に案内します

寺についた時には、もう死んでいたとも話します

八重は墓にすがって号泣するのですが

……私はこのキャラはあまり好きではない、というよりも

  バカの度が過ぎていて、見ていてイライラするので

  この頃は、出てくるたびに舌打ちしたくなります

  子供のことだって

  自分の父親が頼朝の首を狙って戦になっていて

  何事もないわけがない、くらいのことは

  わかって当然だろう、としか

  思えないキャラなのですが

  今回ばかりは

  その、愚かなところが哀れで哀れで、たまらなくなりました

 

 脚本の三谷幸喜サンは、こういう

 「愚かで哀れな恋愛」を書くのがとても上手です

 真田丸でも、主人公の幸村に一生片思いだつた

 幼馴染の女性が登場しましたが

 私がどうにも忘れられないのは

「恐れを知らぬ川上音二郎一座」という舞台

一座の座長に片思いをする、元芸者の劇団員のキャラです

 

音二郎には、定奴という、有名な元芸者の奥さんがいます

芸のうまさでも、劇団員の取りまとめでも、定サンの方がずっと上

でも、自分には定が逆立ちしてもかなわないことがある、と言います

一座の脚本家に、それは何かと聞かれると

定よりも、自分の方が早く音二郎に会った、と胸を張ります

それだけですか、と聞く脚本家に

そう、それだけ、と答えた後で

自分の愚かな恋を扱いかねたように、寂しく笑うと

1人で、小声で小唄を口ずさみながら、お座敷舞いを踊ります

愚かで、哀れで、自分でもそれを知っているの

でも、どうしようもないことまでわかっている、いい女なのが

かえって哀れで、気の毒で

思わず、もらい泣きをしたのを覚えています

 

八重は、このキャラのように

自分の恋に救いがないことも、自分が愚かなことも知りません

自分を客観視することもできず

ただひたすら、「好き」だけしかありません

その結果、頼朝も、幸せな家庭も、父親との信頼関係も、子供も

何もかも失ったことだけがわかる

おそらくこの恋心は、

もっと、とことん利用されていくのでしょう

 

実は、私の大学時代の友人が、こうでした

とことん利用され、お金まで巻き上げられましたが

愚かで愚かで、その愚かさが、哀れでした

 

一方頼朝は、いったん梶原景時に見つかるものの

なぜか、景時は、隠れる場所などなかった、とウソをついて

見逃してくれます

ただ、この時の景時が

目がランランと輝いて

最高のチャンスを見つけた、という

アドレナリン全開の顔をしていました

その目の異様な輝きをうまく隠して、ウソの報告をするわけですが

 

なんとなく、私は景時の考えていたことが

わかったような気がします

景時は、二股をかけたのでしょう

 

平家方の陣営にいて、今の立場を保ちながら

源氏方にも恩を売って

どちらに転んでも、いいポジションを得られるようにする

確かに、良い手ではあります

 

ただ、どちらかといえば

景時は景時で、「坂東武者の国を作る」

「そのてっぺんには、梶原が立つ」方がずっといいと考えている

そういう顔をしていますた

 

というのも、今の軍勢では、梶原は大庭という有力者の参謀役

つまり、ナンバーツーなのです

これは、能力のせいではありません

むしろ、軍略を立てる能力も、陣営で一番

戦に勝ったと浮かれる中で

頼朝の首を見るまでは祝い酒の気分ではない、と

一番冷静で、状況判断も適格

つまり、大将の器でありながら、

家柄やら、勢力やら、

そういう自分のせいではない事情で出世できない

 

……こういう人、いませんか?

  私は実際に、数人知っています

  自他ともに許す、バツグンの有能さと

  能力に見合った評価を受けられない、強い不満を抱えた人

  どの人も、とんでもなく邪悪でした

  私は、この手のタイプの人だけには

  絶対に近寄らないようにしています

  ものすごく、怖いからです

  私は、このタイプを「イアーゴ」と呼んでいます

  シェークスピアの、「オセロ」という作品の中に出てくる

  他人を罠にはめて、破滅させることに喜びを覚えるような

  『俺は、見かけの俺とは違うんだ』とうそぶいて

  くらい喜びに浸っているような、そんなタイプです

  まさか、大河ドラマでイアーゴーに出会えるとは思えませんでした……

 

頼朝一行は、苦労の末に海まで出て

小舟をこいで、相模湾を横断して

房総半島まで逃げていきます

 

……地図を見て、思わず絶句しました

  というのも、頼朝一行が小舟で逃げた海は

  つい数か月前、私がソロ活で温泉旅行に行った熱海の

  坂の上に立っている美術館の一面の窓ガラス越しに眺めて

  なんて広くて、雄大な、と感動した

  あの海だからです

 

  そういえば「真白き富士の根」という歌にある

  ボートが遭難して

  高校生12名が全員遺体で見つかった

  海難事故があったのも、あのあたりの海だと思いました

  頼朝一行、良く助かったものです……

 

命からがら逃げおおせた頼朝と主人公・義時一行ですが

北条は、ここで初めて兄の死を知ります

 

頼朝はもう戦はしない、と言い出しますが

主人公、義時はそれを許しません

義時は、もう兄の思いを「遺言」として受け入れています

生きている相手なら

「ちょっと無理じゃない?」とか「ほかの大将を担ごうよ」と

相談もできるのでしょうが

相手が死んでしまっていては、遺言を引き受ける以外

生き残った人間にできることはありません

 

頼朝に、もう今更戻れない、と言いますが

戻れないのは、義時も同じこと

頼朝が下りても、坂東武者だけで戦いを続ける

状況はすでにそうなってしまっている、という義時の言葉に

頼朝が皮肉交じりに返したのが

おまえたちだけで何ができる、というイヤミ

ですが、ここで頼朝も覚醒した、というよりも

これで、みこしをおりてしまったら

自分には、なんの価値もなくなる

武家の頭領でありながら、坂東武者からも相手にされない

そのくらいなら、おそらく、死んだ方がマシだと

腹をくくったのでしょう

 

……この頼朝は、ものすごく現代的です

  おそらく、この気持ちに共感する人は

  とても多いことでしょう

  ここで引いたら、頼朝は命は助かるかもしれませんが

  今でいう「妖精さん」「窓際」の一生になるわけです

  その切なさを思ったら、いちかばちかの勝負に出よう、という気持ちは

  少なくとも、私はとてもよくわかります……

 

大広間に出て、負け戦にいら立つ坂東武者達に

おまえたちの顔を見ると、勇気が出る、と呼びかける

やはり、うまいですね

この時代の戦は、全軍を前にして、自軍の正当性を主張する、というと

聞こえはいいですが

早い話が、口喧嘩から始まりますから

こういう、一言で人を奮い立たせる才能というのは

やはり、全軍を率いる、武家の頭領の血のようなものなのでしょう

 

新しい味方を作ろう、と

この地域で一番の武力を持っている一族を口説き落とそう、とするところで

今回は終わりです

 

見ごたえがありました

石橋山で負けた後の頼朝の行動、という

歴史的な話だけではなく

登場人物たちが、変化していくのも面白くてたまりません

初めて戦に腹をくくったらしい頼朝

兄の遺言を受けて、脅しくらいは軽くやるような

ダークな人物になり始めている主人公・義時

冷静な知将に見えた梶原景時は、イアーゴー風味になりましたし

愚かさがいとおしい八重は、子供の死を知って、さあどうなるのか

全員が、一年後にどう変わっているのか

本当に、次回が楽しみでなりません

 

それに、この大河に出ている人たちは

全員が、古い歴史書の中の人物ではなくて

実際に生きてきて、出会ったことのあるようなタイプの人ばかり

つまり、人間をきっちり描いているので

まるで現代劇のようなリアリティがあるのです

 

これは、おそらくトンデモナイ名作です

リアルタイムで、この作品に出合えたことを

本当にありがたいと思います

 

さて、今日の支出ですが

今日は、生協の注文だけで済ませました

大体、4千円代と思っていましたので

ちょうど、理想的な額です

この調子で、今期も黒字を狙いたいところです

 

支出     

消費 (生協)        4032

 

残額(2月26日まで)      

消費               12849

コロナ支援費     2000円

     (キャリーオーバー 2000円)

投資              5000円

予備費                   4000円

家管理費積み立て   2千円

ボーナス      30000円

 

 

貯金総額

 プール貯         39146

 自分小遣い           2252

家管理費積み立て    5万4千円

 

定年後用貯蓄      434万5千円

目標残額      1565万5千円

 

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