老活、始めました~貯金目標・定年までに2000万~

55歳、手取り23万のバツイチシングル女子が、定年までに1000万の貯シングル女子が、定年後の「人生の放課後」を楽しく生きるための準備をします。家計簿は毎日公開、定年までに2000万円かくほするのが目標ですが、お金を使わずに楽しく暮らす方法も提案します。

驚・手塚治虫漫画賞の推薦依頼が来ました

今朝、パソコンのメールボックスを開けて

思わず 嘘ぉ……とつぶやきました

 

朝日新聞社からメールが届いていたからです

しかも、そのタイトルが

「第26回 手塚治虫文化賞にふさわしい作品をご推薦ください」

だったからです

 

昨日のブログて、マンガが好きだという話と

マンガがあまりにも多すぎて

なかなか選べなくなってきたので

手塚治虫漫画賞を取った作品を読むことにしている、と

書いたばかりです

 

あまりにタイミングが良すぎますし

なんで、こんな大役が降ってきたんだろう、と

半分、詐欺ではないのかと疑いながら

添付ファイルがないことを確認してから

メールを開けました

……添付ファイルがある場合は

  不審なウイルスを送りつけている場合が少なくありません

  怪しいメールに、添付ファイルが着いていたら

  読まずに捨てるのが、ベストな方法です……

 

一番上には、有名なアトムのマークが書いてあります

どうやら本物のようだ、と確認してから読み進めました

 

読み進めている間に、だんだん腑に落ちてきました

手塚治虫賞推薦のお願い」は

朝日新聞を取っていて、メールアドレスを登録している人

全員に送られているようでした

推薦の期日は1月末までと、かなり時間があります

サイトのアドレスが書いてあり

そこのサイトに行って、推薦する作品と、自分の名を書いておくと

「一般推薦」の中で、最も多くの支持を集めた作品は

「読者による推薦」の枠で

賞の候補として、選考してくれるのだそうです

 

なるほど、読者枠なのですね

それなら、私のところに推薦依頼が来るのも理解できます

ですが、読者枠とはいえ

手塚治虫文化賞の作品推薦の権利がある、というのは

マンガ好きとしては、やはり、ワクワクが止まらなくなります

 

私の好みは「おじさまと猫」なのですが

大賞候補となると、ちょっと食い足りない気がします

短編マンガとしては

サザエさんのOLバージョンのような「OL進化論

あとは、可愛い系のOLが

日常のささやかながら、ちょっとこたえるマウントやハラスメントを

軽やかにかわして、

ルックスがだけではなく

生き方そのものも可愛く強い

「メンタル強め美女 白川さん」という作品が

どちらもイチオシなのですが

推薦できる作品は一つだけ、となると

できれば、こう、大上段に構えたような

名作中の名作、といえる

大賞候補作を推薦したい、という気もしてきます

 

そのほかの、私の推し作品

「キングダム」や「ゴールデンカムイ

「夕凪の国」、「大家さんと僕」、「聖★おにいさん」

「夜回り猫」、「昭和元禄落語心中」、「三月のライオン」は

すでに受賞済み

 

今思いつくのは、山岸涼子

「レベレーション(啓示)」という

ジャンヌ・ダルクを扱った作品です

 

ジャンヌ・ダルクは扱い幅が広く

作品によって、キャラクターが完全に違ってくるので

読むたびに「今度はどんなジャンヌかな?」と

ワクワクするのですが

 

このジャンヌは、一言でいうと

「情緒不安定、思い込み強」型の「あぶないジャンヌ」です

英雄でも、聖女でも、ただの少女でもありません

 

「神の啓示」も

なにか、わけのわからない、漠然とした不気味な姿で描かれます

本物の神というより

良くて、何かの悪霊、病人の妄想の可能性も捨てきれない

とにかく、ロクでもないことだけは確実

そんな絵であらわされます

 

その「神の啓示」が

誰が見ても、論理が破綻していて矛盾だらけ、なら良いのですが

その告げる内容が、正しい

しかも、人智を超えているけれど

何も考えずに従っていると、信じがたい成果を出してくれる

 

もともと精神的に不安定なところのある少女が

これを聞いたら、どうなるか

自分の心の支えとして縋り付き

無条件に従い、盲信し、おぼれていく様子が

実に自然に、説得力を持って描かれます

私には、神の聖女というよりは

1人新興宗教にドハマりしていく姿に見えました

 

それでいて、この「神の声」が妄想だと言い切れないのは

ジャンヌに魔女の濡れ衣を着せて

火あぶりにするための、

いわば、「出来レース裁判」で

ジャンヌを告発する、イギリス側の聖職者たちの

悪意に満ちた質問に対するジャンヌの答えが

あまりにも完璧だからです

この部分のやり取りは、完全に史実に基づき

歴史資料を読み解いて書いたのだそうですが

確かに、作品の中でも、この部分を読んでいると

ジャンヌには、何か不思議な力が

ジャンヌ流に言えば、「神の声」が

聞こえていたのではないか、という気になります

 

ジャンヌへの質問には

いくつもの罠が仕掛けられていました

たとえば

当時のキリスト教では、

人間は、神の恩寵、

つまり、神様から愛されている、ということを

自覚できない、と考えられていました

そこで、イギリスの聖職者はジャンヌに尋ねます

「あなたは神の恩寵を受けていると思いますか」

 

はい、と答えたら、

キリスト教の教義に逆らっている

 → 火あぶり確定

いいえ、と答えたら

神に逆らって、勝手に戦争を始めた

→ 火あぶり確定

どちらにせよ、火あぶりは避けられない

かなり悪質な罠だったわけですが

 

ジャンヌの答えは

「もし私が神の恩寵を受けていないなら

 それを与えてくださいますように

もし受けているのなら

 そのままにしておいてくださいますように

もし神の恩寵を受けていないなら

 私はこの世で最も哀れな人間でしょうから」

 

実は、ジャンヌのこの答えは

現在に至るまで、教会の祈りの中に取り入れられています

とても、無学な未成年の少女が

とっさに機転を利かせて答えられるような内容ではありません

 

作品には、このあたりの出来事も

正確に描写されていますが

それでもジャンヌの精神状態は、どこかもろく不安定で

「声」への信頼は、どこか狂信じみています

 

私としては、この部分のあと

ジャンヌは本物かもしれない、と心が揺らぎ始めた

イギリスの若い聖職者の一人が

個人的にジャンヌを訪ねて質問する場面

 

「同じキリスト教徒であるのに

 なぜ神は、イギリス人を殺せと命じるのか」

 

これに対する、ジャンヌの問答のシーンが一番好きです

おそらく、これは作者の創作でしょう

ここは、私がネタバレしてしまうよりも

ものすごく細い線で、いつポキリと折れても

不思議ではないような姿で描かれる

山岸涼子の人物の絵姿や、独特のコマ割りと一緒に

映画のように楽しんでいただきたいので

これ以上の紹介は控えようと思います

 

このシーンだけでも

今年の「手塚治虫漫画賞」の大賞にふさわしいしあがりです

 

正気と狂気のギリギリのところを描かせると

抜群に上手な作家である山岸涼子

これ以上はないような題材で、生き生きと筆を振るっている

見事な作品です

 

山岸涼子の作品は、ピタリとはまると

読んでいて、どこか居心地が悪く、不安になってくるような

不思議な毒が漂ってきます

この作品は、まさに最初から最後までその「毒」の香りが強く

もし、これを「芸術」と呼ぶのなら

マンガで表現できる「芸術」の最高峰の一つだろうと思っています

 

とはいえ、実は山岸涼子

舞姫 テレプシコーラ」というバレエマンガで

大賞受賞経験があります

どうせなら、一人で複数回受賞、というよりも

ほかの作家さんに、という思いもあります

 

時間はまだまだありますから

ほかにも、何かないかな、と

あとひと月、楽しく迷おうかと思っています

 

さて、今日の支出ですが

ノーベイデイで過ごすことができました

なので、以下の数字は昨日と同じです

あと四日でこの数字ならば

まずまず、というところでしょうか

 

残額(12月15日まで)      

消費             13799

コロナ支援          2000円

(キャリーオーバー 33700円)

投資           1400円

予備費                  2500円

家管理費積み立て   2千円

自分ボーナス残額   5602円

 

貯金総額

 プール貯         23000

 自分小遣い            1421

家管理費積み立て    4万4千円

 

定年後用貯蓄      389万0千円

目標残額      1611万0千円

 

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